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ナンバー938の呟き

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まったくのアホながら わずかばかりの知性をふりかざしてみんとて 呟くのである

ターニングポイントなのかも

 2005年はある意味激動の年として記録されることだろう。戦後60年がたって、戦争を本当に知らない世代の血が、戦争を希求し始めたのかもしれないし、従来からある価値観が吹っ飛んでしまったターニングポイントなのかもしれない。

 中村正三郎さんの<Show's Hot Corner>に「人間の愚かさの前では、右翼だ左翼だ、資本主義だ共産主義だなんて違いは実は大したことがない」という文章が載っているが、まさしくその愚かしい人々がもてはやされ、社会が動いていくのだろう。間違いと分かっていてもそれを止めることもできない、そんな逼塞感の中で2006年も始まってゆくのかと思う。
 マイケル・クライトンの「恐怖の存在」は、その愚かしさを暴いた書ではあるが、科学的に正しい事実だけが支持されるわけではなく、誤謬に満ちた間違いが支持され、一般市民に広がり、マスコミが拡大再生産するという図式は、これからも変わらないのだと思う。
 ある意味それが人間の罪というか価値というか、ホモサピエンスが他の類人猿を押しのけて生き残ってきた限りなく黒に近い灰色の部分だろうと思う。黒になっては駄目なんだけど。黒だと主張することすら、危うい状況にはなりつつある。
by kkusube | 2005-12-30 08:56

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