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ナンバー938の呟き

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身の程知らずにもわずかばかりの知性をふりかざしてみたくて呟くのである

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 「SFが読みたい!2007年版」の裏表紙の過去16年のベストSFを眺めていると、簡単には買えなくなってしまっている本が目立つ。今の大量出版かつ売り上げ減少という時代の中では、定番が売れ続けることは奇跡に近いし、その本が書店の本棚に並んでいることは奇跡以上のものだろう。だからといって、品切れ絶版になってしまわないように努力を惜しんではいけないし、何年かに一度はベストフェアで復刊して店頭での新しい読者との出会いを作っていかないことには、ネットで調べて古書をあさってまで買うというコアな読書ファンだけにたよっていては、読書という幹が細る一方だろう。
 過去16年のベストSF第一位のリストがあるならば、それに関するフェアを年に一度は出版社合同で企画したらどうだろう。半分以上が絶版になっているベストのリストなんて何の意味があるのだろうかと思う。

 本を読んで何を得たいのかという目的はいろいろだろう。小説であれば、読んでいるその時間を実体験ではできない世界にゆだねるという想像力の翼を働かせて夢を見る作業に近いものがあるかもしれない。その場合には、より実世界では体験できないような感動を与えてくれるものを読みたいと思うのだ。
 シモンズの「ハイペリオン」「エンディミオン」の4部作は典型的な例だろう。

 個人的にはSFっぽい本を中心に買っているし読んでいるが、それは別にSFというレッテルとかジャンルに特段のこだわりがあるわけではない。むしろ編集者や出版社のレッテル付けにはこだわりたくないし、狭いゲットー主義自体が嫌いでもある。個人的に好きな話がSFとわれるジャンルの中で出されていることが多いというだけで、ジャンル内のお約束なんかくそ食らえだ。
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by kkusube | 2007-02-25 19:54 |
 ホンダからHR-Vのフルモデルチェンジというか、旧STEPWGNのイメージを受け継いだ新型車というか、こんなクルマ出したら売れそうジャン系のクロスロード(苦労するど)というクルマが発売された。どこかしらダチアのローガンワゴン(ルノーの低所得者向けのモデル)とかぶるような生産性に徹したデザイン。いかにもお金がなくっても買ってくださいねモード満載の、下流社会向けのクルマのようである。
 全長4.2mで3列シート。これが自慢なんだけど、ダイハツやスズキには全長4m以内の3列シート車があったような気がするので、とにかく法律上は乗車定員を7名とかにできますという程度だろう。価格も2Lクラスで200万程度とリーズナブル。このあたりもモロにローガンとかぶる。同じま四角なデザインでも、レンジローバーとは違うわけだ。数値上からの室内空間はよさそうである。同じような数値のクルマといえば、クサラピカソとかがあるけれどデザイン面での工夫が違う。ま四角なデザインで高級感を出すのはかなり難しいのだ。内装がよほど高級感を出せないと(この価格で売ろうとすると出せるわけがないかも)、エアウェイブで十分となってしまう。いやいや下流社会は子沢山だから3列シートが必要なのかも。
 マーケッティングの分析から生まれた不幸なクルマのひとつだろう。まず先にマーケッティングがあって、それにそって企画が生まれる。売れて儲かる筈だと。部品はできるだけ低コストのものを使おう。消費者は馬鹿だから飛びついて買うだろうと。こういうクルマを作りたいんだという強い熱意などないわけだ。最近のホンダ車は、ヨーロッパで売っているシビック5ドア以外にはホンダらしいかっこよさを感じられるクルマがなくなってしまったように思う。エリシオンもアルファードと見分けがつかないフロントグリルになってしまった。意地もプライドもないように感じられる。
 トヨタですら、日本では売れないといわれている5ドアハッチバックのオーリスとブレイドで月に6000台も売っているのだ(販売力の問題はあるだろうけど)。
 
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by kkusube | 2007-02-24 11:00 | クルマ
 名探偵コナンを読みたいという娘のリクエストと本の返却のために、朝方から中央図書館に遊びにいってきた。借りようかなと思っていた本は貸し出し中になっていて、と学会の「人類の月面着陸はあったんだ論」と「チャペック戯曲全集」を借りてきた。
 「人類の月面着陸はあったんだ論」は2005年トンデモ本大賞に輝いた「人類の月面着陸はなかったろう論」をネタにすさぶりをかけたものである。トンデモ本自体の内容は、爆笑の連続でまさに脳がゆさぶられる何が書いてあるのか理解不能の代物だが、著者が思い込みをしてしまった元ネタが、FOXテレビの番組だったというのが、あるある事件につながる放送メディアの恐ろしさを感じさせてしまった。「人類の月面着陸はあったんだ論」は、わからないことがあったら調べよう、自分の頭でしっかり考える習慣をつけよう、自分で調べ、自分で考えてみようとしない人間は、いつまでも愚かなままだ。幼稚なプロパガンダにひっかかり、憎悪や偏見を抱く。あたりまえのことをトンデモ本を見本にして主張したもの。
 今回の収穫は、この本ではなく「チャペック戯曲全集」の方。
 こんなマイナーな本がこの日本でいま出版されていることの驚くとともに、訳者の田才益夫さんの個人的な(たぶん)人生をかけたチャペックへの思い入れがあったからだろうと思う。
 チャペックを訳すために人生の後半からチェコ語を学び、そしていまでは何冊ものチェコ語の本を翻訳している。それほどまでにチャペックにとりつかれてしまった人である。3800円と値段もそれなりだし、八月舎というマイナーな出版社の本が、この図書館に入っていたことも驚きである。
 チャペックの戯曲は戦前から翻訳されていたが、現時点で手に入るのは岩波文庫の「R・U・R」ぐらいだったから、ヨゼフとの共作も含めて一冊にまとまったのは今回がはじめてだろう。
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by kkusube | 2007-02-18 19:04 |
 いつの間にか、C4ピカソが2車種になっていた。従来のクサラピカソも併売するとプレス発表していたけれど、フランス本国では早々に新型に切り替えだろう。もちろんスペインで作っているクサラピカソを継続して販売する国もあるだろうけれど、日本のようにわずかな期間だけ販売したような国にはどちらの新型を持ってくることやら。
 C4ピカソはクサラピカソのデザインイメージを継続した5シーターのモデルで、日本のメーカーのようにいくつもの派生車種がシトロエンに必要かと批判されているようだけど、ルノーのセニックとグランセニックの関係なんだろう。グランセニックと同価格帯でグランC4ピカソが入ってくるならば面白いと思うのだが、ユーロ高の現時点ではヨーロッパ車の価格決定は高めにならざる得ないのだろうか。
 デザイン的にはグランC4ピカソの方が、エスティマに似ているとはいえ面白く感じる。ナディアに似たC4ピカソはいまの日本にないデザインかもしれないが、クサラピカソの二の舞だろう。ティーノもエディックスも日本では受け入れられなかった。
 スクープ写真を見て、本当に2車種発売になるとは思わなかったけど、どちらも味があるとは思う。

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by kkusube | 2007-02-11 10:22 | クルマ
 W・M・ミラー・ジュニアの「黙示録3174年」を今頃読了した。60年だかのヒューゴー賞(読者賞)受賞作で名のみ高いのだが、読んでみてもありきたりな核戦争後の修道院での人類の技術保全の話で、今の修道院の生活とたいして変わらない記述が続く。
 修道院の意味とかキリスト教の意味とかが実感できない日本人が読んで、何かぴんと来るものがあるかというと、ただ退屈な描写が続くだけである。しかも中篇を3篇まとめて長編としただけの構成なので、それぞれがばらばらな連作となっていて構成力の面でも希薄に感じられる。
 水鏡子というペンネームのBNF(ビッグネームファン)がいるが、ウォルターは水でもないし、ミラーも鏡ではないだろうから、単なる駄洒落のペンネームなんだろう。
 別段SF小説として書く必要もない内容だと思う。
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by kkusube | 2007-02-03 10:07 |