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ナンバー938の呟き

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身の程知らずにもわずかばかりの知性をふりかざしてみたくて呟くのである

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 たぶん再読で、読み終わったあと「ブレードランナー」とは微妙な違いはあるが雰囲気はよく反映して作られていることを再認識した。
 なぜかP・K・ディックは核戦争後の地球という舞台が好きらしく、この作品でも地球は放射能の雨が降っていて、お金のある人々は他の惑星へ移住しつつある。核戦争後ではあるが、なぜか生活のインフラはそれなりに機能しているようだ。警察が使うクルマもエアカーとなっているあたり、SF的なガジェットとして描いたのかもしれない。
 映画版と違うのは、主人公のリック・デッカードという警官(アンドロイド狩)が既婚で、浪費家の妻との関係も少し冷えかかっていること。ラストには妻の愛を再確認するのだが、どうやらディックはある決まりきった女性なしでは生きていけないタイプの作家らしい。
 登場するネクサス6型のアンドロイドもいくつかのタイプがあり、レイチェルとプリスは同じ型のアンドロイド。顔も同じような記述があるので、アンドロイド判定のテストを実施しなくても顔で識別できるような気もするが、顔は整形できるのかもしれない。ラストの戦いもあっけなく終わってしまい、リックは失意のうちに荒野にエアカーを飛ばす。そこでであったのは、電気仕掛けのヒキガエル。
 あとこの核戦争後の舞台の背景にはマーサー教という不思議な宗教がそこに生活する人々の潤いとなっている。はたしてこの宗教は何を意味するのだろうか?
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by kkusube | 2010-02-21 21:36 |