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ナンバー938の呟き

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身の程知らずにもわずかばかりの知性をふりかざしてみたくて呟くのである

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 作品によってはどことなく筒井康隆にスタイルが似ていなくもない京極夏彦だけど、おどろおどろしい話を書いているにしては姿勢は常にポジティブだ。「後悔先に立たず」なので、後悔はしない。今後のための反省や参考にはするが修正のできない過去のことで思い煩うだけ無駄だと考えているようである。
 本には面白くない本などないという。沢山の人の手をへて作られる本には、多面的な楽しみが含まれており、それを面白くないと考えるのは面白がれないだけ(受けての問題)であるという。たしかにその考え方はありなんだなぁと思う。せっかくのチャンスをどう捉えるか、自分にとってメリットのある方向に常に捉えることができることがチャンスを生かせるのだと、本気かどうかはわからないけれど京極夏彦は考えているようである。
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by kkusube | 2011-07-24 21:28 |
 タイトルはよほど本を売るのに困っている新潮社編集部が付けたものだろう。あるいはセンセーショナルな効果をあえて狙ったか。
 内容は、統合失調症やうつ病という精神科であつかう疾患の現状をトピックとなる患者の風景を丁寧に描写しながら、多くの失敗例をあげて精神疾患を治療することの困難とその困難の時代背景を吐露するとともに、精神科疾患治療に関して専門家と称する怪しげな治療が横行していることを嘆いている。いわくセロトニン脳関連のセロトニンサプリ(中身はトリプトファン)で暴利を貪っている医療関係者、精神療法にたより治療時期を失する医療関係者、脳科学といういかにもありそうな科学をでっち上げて害毒をまきちらす脳ファンタジスト。心の風邪という分かりやすい表現で病気の真実を隠そうするマスメディア。果ては精神科の薬物治療と精神医学とを目の敵にしているサイエントロジースト。「7500万円前、宇宙はジヌーという名の邪悪な帝王に支配されていたが、その世界で人口が増えすぎたため、ジヌーは手下の精神科医に薬を使わせて人々を眠らせて冷凍し、輪送機で地球まで運搬して、火山の火口に投げ捨てて水爆で爆破して始末した」という教義らしい。あら?これって「バトル・フィールド・アース」?
 そもそもが精神疾患はどこまでが正常でどこからが病気なのか?
 DSMガイドラインによる診断は素人でもできる内容だけど、それで果たして病気の本質にせまることができるのか?適切な治療ができるのか?そのあたりはまだまだこれからの展開に期待するしかない。
 分かっているのは脳の精神活動の仕組みに関しては何等分かっていることはないのだということだろう。
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by kkusube | 2011-07-19 21:01 |