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ナンバー938の呟き

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身の程知らずにもわずかばかりの知性をふりかざしてみたくて呟くのである

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 3月より「メルラーナ街の混沌たる殺人事件」ガッタ著を読み始めて、並行して「ヴァインランド」ピンチョン著新潮社版も読んでいたりしている。その上に「滅びの都」ストルガツキー著も読み始めたのだけど、どれも就寝前の睡眠アイテムには抜群なのだけど、難解というか凝りに凝っていてなかなかページが進まない。もちろんボクの理解力のなさもあるし、読んでいる途中に文字と別の話を誤読していたり、何遍も同じセンテンスを行きつ戻りつ妄想に突入していたりで、その時間と空間が楽しみの一つではあるのだけど、これを読書というのだろうか。
 ストルガツキーの「滅びの都」にだけ言及すると、どこかわからない都市(異空間の都市かも)での実験に参加しているロシア人が主人公の話で、その都市では定期的に職業が変わるらしく主人公はごみ収集業者だったが、次には不思議な事件の捜査官となっている。まったくとらえどころがない話で、体制を痛烈に批判していると読み取ることもできるのだが、ストルガツキーの本意はそんな細かなところではないのだろう。混沌そのものを楽しむべきなのだろう。
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by kkusube | 2012-06-24 20:52 |
「浴槽で発見された日記」「泰平ヨンの未来学会議」と今年は連続してスタニスワフ・レムの著作を読んでいる。レムが書きたかったかもしれない深い意味は別として、どちらの作品もそのシーンの描写そのものを楽しむものだ。作品に込めた批判的な精神とか、現実社会への問題意識の投げかけという部分を読み込むよりも、素直に作中のドタバタを受けいることが肝要だと思う。


レムの泰平ヨンシリーズ最終作は「Peace on Earth (地球の平和)」という。
アニマソラリスの栄村さんのブックレビューの中に「地球の平和」の紹介があるので引用するとこんな内容のようである。

87年に発表された「Peace on Earth (地球の平和)」では、人類は長い間もとめてきた世界平和を達成しようと、すべての国の兵器は月に移されています。この時代、月は地球上の各国の領土に比例して分割され、兵器開発と生産は月面の工場でのみ行われることがジュネーブ条約で決められていました。これにより地球から大量絶滅の危険は消滅し、恒久的平和が訪れるはずでした。しかし、条約に地球で戦争が勃発したときは、月からただちに兵器をおくりこむという条文が残されていたため、だれもが想像もしなかった問題がおこります。他国の施設への諜報活動と自己保存を優先的にプログラミングされた自動機械が戦闘をはじめ、月と地球との通信は完全に途絶してしまいます。状況を知るため調査がおこなわれるのですが、どれも失敗し、最終的に泰平ヨンが派遣されます。そこで彼が見たのは、人々が予測していた以上の事態でした。
 太陽エネルギーを動力に、月の土壌を原材料につかって増殖、突然変異する能力をもっている兵器システムは、生物進化の原理にそって設計されていましたが、さらに、そこから新しい世代の兵器が誕生していました。一種のマイクロマシン、共生バクテリアのような種に変化する能力をもっている「Selenocytes(セレノサイツ)」と呼ばれる存在で、今や月はそれによって支配されています。
 「セレノサイツ」は、旧世代の兵器システムを一掃したのち、今度は人間に好奇心を懐きはじめ、隙をねらってヨンの宇宙船を道具として地球を侵略します。コンピュータ・ウイルスの形態に変化し、地球上のすべてのコンピューターとプログラムに攻撃をかけます。総コンピュータ化された21世紀、攻撃は人類に対してたった一日だけでした。インフラストラクチャー、工業基盤、通信情報システムなどすべてがダウンし、人類は文明崩壊の大惨事の瀬戸際に押しやられてしまいます。

 いやぁ、読みたいねぇ。日本語で。
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by kkusube | 2012-06-11 20:36 |