環境対策のいっかんで社用車もハイブリッドカーや電気自動車が導入されつつあるが、実際に使っている人間たちの電気自動車の評判はきわめて悪い。充電することの手間もあるが、何よりも暖房を入れると急激に走行可能距離が短くなることの心理的な不安も大きいし、毎日同じコースを走っているわけではない状態での使用にはやはり無理がある。そんなことは最初から電気自動車の欠陥として分かっていたものだけど、導入を決めた環境かぶれのマネージャーたちには分からなかったらしい。最近リーフのタクシーを見かけたが、走行可能距離が50kmを切って遠距離のリクエストが出た場合には乗車拒否するのだろうか?それとも最初から10km以内の近場しか運行できませんと断って営業しているのだろうか。興味深いところである。
そんな中、同じハイブリッドでもエンジン駆動をしないタイプの乗用車が開発されているらしい。要するにエンジンで発電してモーターを回すという形式のハイブリッドである。すでに機関車やバスではディーゼルエンジンで発電してモーターを回す形式の車両は運行されているので、それを乗用車にも応用しようということで、何等目新しいところはないのではあるが、実用化となると営業車両とは違う難しさがあるようだ。
まずはエンジンで発電してモーターを回すというロスとエンジンのパワーをそのまま利用するという場合とで、二度手間のエンジンで発電してモーターを回すほうが効率がよくならないことには意味が無い。そんなことがはたして可能なのか?
実際に2012年末に登場するというスズキのレンジエクステンダーの登場を待ちたいところである。